平林初之輔『民衆芸術の理論と実際』を読む

次回、6月7日(水)の自由芸術読書会は、平林初之輔が大正10年8月の「新潮」で発表した『民衆芸術の理論と実際』を読みます。資料はコピーしていきます(コピー代実費)。コピー数を確認したいので、参加される方は下のフォームよりお申し込みください。事前に目を通しておきたい方は国会図書館デジタルコレクション(『無産階級の文化』二、民衆藝術の理論と實際)でご覧いただけます。

平林 初之輔(ひらばやし はつのすけ、1892年11月8日 – 1931年6月15日)は、日本の作家・推理作家・文芸評論家。プロレタリア文学運動の理論家として知られる。
京都府竹野郡深田村字黒部(現在は京丹後市黒部)に生まれる。1917年9月、早稲田大学文学部英文科に入学、片上伸や吉江喬松らに親しんだ。また、アテネ・フランセでフランス語を学ぶ。早稲田大学卒業後、やまと新聞に入社、同紙の文芸時評欄を担当するとともに、ヴィクトル・ユゴーなどフランス文学の小説を翻訳して掲載する。1920年、労働争議を契機に同新聞を退社、この前後に、青野季吉、市川正一と知り合い交際が始まり、ともに国際通信社に就職する。平林は、外電の翻訳に従事し、社会主義・マルクス主義に関心を持ち研究をすすめる。このころ創刊された雑誌『種蒔く人』に関係し、当時勃興しはじめたプロレタリア文学を理論化することに力をつくした。1926年に博文館に入社し、『太陽』誌の編集主幹となる。その後、「政治的価値と芸術的価値」という論文を発表し、芸術作品の価値についての論争の火蓋を切った。1931(昭和6)年、パリで開催された第一回国際文芸作家協会に日本代表として出席するも、同年出血性膵臓炎のためフランスで客死。

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