美術が繋ぐ広島・沖縄

──原爆の図丸木美術館と佐喜眞美術館

丸木位里、丸木俊のアトリエに『原爆の図』を展示するために建てられた丸木美術館、丸木位里・俊の想いを沖縄で継ぐため、普天間基地の一角を返還させ『沖縄戦の図』を展示するために建てられた佐喜眞美術館。人間と戦争をテーマとし、記憶の忘却に抗うふたつの美術館の学芸員が、平和をつくる美術とその作品を収蔵する美術館についてレクチャーします。

日 時:2017年7月2日(日)16:00~19:00/15:30 Open
場 所:素人の乱12号店|自由芸術大学
杉並区高円寺北3丁目8-12 フデノビル2F 奥の部屋
資料代:500円+投げ銭(ワンドリンクオーダー)

スピーカー:
岡村幸宣(おかむら・ゆきのり)
東京造形大学造形学部比較造形専攻卒業、同研究科修了。2001年より原爆の図丸木美術館に学芸員として勤務し、丸木位里・丸木俊夫妻を中心にした社会と芸術表現の関わりについての研究、展覧会の企画などを行っている。著書に『非核芸術案内』(岩波書店、2013年)、『《原爆の図》全国巡回―占領下、100万人が観た!』(新宿書房、2015年)、『《原爆の図》のある美術館』(岩波書店、2017年)

上間かな恵(うえま・かなえ)
佐喜眞美術館学芸員。沖縄県那覇市生まれ。旅行代理店、団体職員(専門学校教務・講師)を経て1998年より佐喜眞美術館勤務。共著に『残傷の音-「アジア・政治・アートの未来へ」』(李静和編著 岩波書店、2009)、『時代を聞く-沖縄・水俣・四日市・新潟・福島』(池田理知子・田仲康博/編著 せりか書房、2012)

沖縄の戦争というのは、アメリカ側の写真は随分あるので、パンフレットや写真などになっておりますが、日本人が撮した写真は一枚もない。文章は随分ありますが、目で見るものは、日本側のがないので、描き残しておかなければならない。原爆もそうですが、沖縄の戦争は特にそうだと思って、一昨年の暮れから行き、去年暮れから今年にかけて2度目。ずうっと前にも「原爆」の展覧会で行ったので、3度行きました。本当にこの前の戦争を描き残すためには、沖縄を描かなければ描いたことにならない。 丸木位里――岩波グラフィックス 26「鎮魂の道:原爆・水俣・沖縄」1984年7月より